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「ミッション:8ミニッツ」(2011) [映画・テレビ]

チケット買うときに恥ずかしい邦題はヤダなぁ。
ジェイク・ギレンホールは左右非対称でムチャクチャな顔がステキだし、女優陣も作り物っぽい美女でないところがとても良い。
息子を戦争で亡くすより悲しいことがあるだろうか、ここにその一つが描かれてますが。
どこかのご婦人のがん細胞が複製を重ねて今も生きているという話をニュースで見たけど、戦死したよって聞かされた息子「の破片」が回復の見込みもなく正義だか国家だかのために利用されているってのは遺族にとっては超悪夢すね。
手足も下半身も頭蓋骨もない、この悪夢のような現実のジェイクが一番安らかな顔をしているのはヒドイ皮肉だ。
外部との接触が安いウェブカメラとチャット、脳に刺されたコードだけってのも地獄だなぁ。
キャタピラの傷痍兵と魍魎の匣の少女とドレが一番気の毒だろう?
(うっかり、ドレとか言ってるぞ)
歯医者でセメントが固まるまで口開けて、のどにチューブを突っ込まれてるだけでも悲しくなってくる人間にはちょっとショッキングが過ぎましたよ。
ミシェル・モナハンとのラブストーリーや、ボク好みの美しきヴェラ・ファミーガの誠実さを、そして全ての人の、命を、というだけではなく、あらゆる意味で救って見せる映画のハッピーエンドすらも、あの強烈でむごいヴィジュアルが上書きしちゃって、どうも帰り道、気が塞いだ。
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tomoart

今のタイミングでこのタイトルはちょっと物笑いの種になっちゃうでしょう…困ったもんです。
by tomoart (2011-11-17 19:50) 

inuneko

え、まさかそんな短絡的な命名なんですか?だとしたらいよいよ外国映画のタイトルほど失礼な目に遭ってるモノはありませんね。わかりやすくしてやったぜ、的な?製作者も観客も馬鹿にされてますよね。
by inuneko (2011-11-20 03:51) 

foots

僕も観に行ったのですがこの、
ミシェル・モナハンって人はおばさんだと思うのですが、どうもハリウッドではおばさんの扱いではないような扱われ方なのが気になります。
by foots (2011-11-24 23:34) 

inuneko

ハリウッドには中年という概念が無いそうですよ。書店に並んでた新書の帯によれば。彼らが気にしているのは子供か大人かだけだ、と考えるといろんなキャスティングが腑に落ちます。
by inuneko (2011-11-25 02:32) 

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