「いばらの王 -King of Thorn-」(2010)

原作全巻を持っているのですが後半未読。
アニメを見るのは原作を読んでから、と棚上げしていたのですが…レコーダーの中身を掃除してたら、ふいに見てしまいました。

いろいろ予想と違ってました。
マッドハウスじゃなくてサンライズだったし、原作を活かした線の少ない気持ちの良い絵なのに、作画監督は恩田尚之さんだったし。
意外な気がしましたが、うまい人は何を描いてもうまいなぁという当たり前の結論に。
片山一良監督の中ではブラック・ラグーンのようなアクション側の作品かと思っていたんですが、もう一本の流れにも想像以上に寄せられてて。
未知のモンスターは和風フルCG。この割り切りは正解。ただ手描きと混在しているロングの人間の動きは不自然。劇場の大画面で見たらどっちらけだったろうな。
予告編には「フリーダム」「スチームボーイ」のスタッフが…とあって合点がいきました。フリーダムのあの悪い冗談のような滑稽さのままです。アップが手描きなので虚無感はあれほどではありませんが。
どうして未熟な方法を商品で試すのか、毎度毎度の疑問と怒りがわきます。

映画単体で考えると実に面白かったんですが、やはり原作の最終回を読まないと。
なんだか問題作らしいので。
ボクの心酔しているプロの方がそこだけ否定的な評価をしていたので怯んで読む手が止まってしまったのですけど、やはり読まないと。