「ドリームハウス」(2011) [映画・テレビ]
ボンドと違って、終始ショボンとした顔のダニエル・クレイグ。
忙しい出版社づとめを辞め、田舎に買った家で家族と過ごすことを選んだ彼の身になにやら起きるんでしょうなぁ。雪に閉ざされた一軒家で作家を目指すあたり、奥さんがキレイなシャイニングなんかな。ホラーでもサスペンスでも心理劇でもどうとでも展開できる出発点。
新しく買った家では以前父親が家族全員を殺す事件があった(よかった!先住民のお墓じゃなかったよ…)とわかるあたりから不審な出来事が次々一家を襲う。
可愛すぎる奥さんと二人の娘の描写と、隠し事をしている風の警察と隣人。
主人公が見え見えの謎を不器用に解こうとする前半はどうしようと思いましたが、生きながら地獄に暮らす主人公の苦悩と、怒涛の悲劇釣瓶撃ち、そして奇跡の救済が行われるクライマックスでは正直大号泣してましたよ。
(ただ、公開当時の感想読んで回ってたらラストは試写で評判が悪くて改変されたとか。ボクの感動した部分は脚本にあったんだろうか…)
「人殺しを祝福せよ。家族殺しを祝福せよ」
「パパ、またわたしを殺すの?」
頭の方で出てくるこのセリフは地下室に入り込んだ近所の若者が黒ミサ気取りで言ってたセリフなんだけど、事実を知らない第三者による具合の良いあからさまなミスリードで、ゾクゾクさせていただきました…思わず書き写したくなる好ましいセリフではあるんだけど。
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