初カムカムミニキーナ「かざかみパンチ」。

初なんですが、なにやら懐かしい気配。
扇町や阪急ファイブ、近鉄劇場あたりで（近鉄劇場は大箱だったけど）パイプ椅子の補助席や座布団に体育座りで見ていたようなお芝居に、どこか地続きな感じ。
客席250の小劇場のアットホームな雰囲気は、初のボクにも居心地悪くない。
ファンの女の子たちの笑いの沸点は少々低いけど、吉本でコントの進行を邪魔するほどの考え無しなヒドイものを見てると全然善良で全く問題ない。
ほとんど同じ名前の二人の演出家、同時に稽古が進む同じ主人公を描くふたつの脚本、戸籍が無かったり役名を与えられなかったり他人に記憶されなかったりで自身の存在を確信出来ない役者たち。あ、この押井さんが好きそうな世界はボクも大変好ましい。
八嶋智人さんは、古畑任三郎でのムチャなレギュラーと同じように、ムチャぶりされたモノに説得力を与えて全体を整えるという役どころ。
元バカラヅカという子供のような設定にはなんだよと思ったが、演じる藤田記子さんにあれだけ見事に動かれてしまっては文句も言えない。

芝居が始まるときには暑くてどうしようと思ったのですが、劇場を出たときには日も落ちてるわ風は吹いてるわで鬼のような寒さ。なにこの気候。
そのあと食べた、あつあつの淡路鶏の実の親子雑炊が心底美味しかった。

この美しい供物の受け取り手として神さまが在ると良いなとボクでも思う。

ウィーン・フィルの主席チェロ奏者のコンサートへ。
基礎的な素養のないボクには、豚に真珠ではないかという体験。
何も受け取ることが出来ずに、美しいものが全部こぼれてボクを通り過ぎて行くような無念。
たまたま隣合わせたご老人のようにチェロに感応／官能出来たらいいのになという雑念。
雨にも振られてクタクタだ。

陽気の妄。

用事と用事の間にぽかんと三時間空いたので上野に来てるゴヤを見てきました。
大好きですわ～。
絵の狂気にアテられて、アタマがクラクラしてます。
マハは残念ながら着衣の方(このゲス野郎！二度と芸術に近づくんじゃない！)。
しかし今回はやはり奇怪で醜悪な版画群がグサグサ来ましたよ。
我が子を喰らうサトゥルヌスが無くて幸い。倒れるとこだ。
初心者向けの解説本と、ハガキを買ってしまいました。
中空に浮かぶ魔女たちから目を背け、突き出した両腕の先、魔除けの印しに固く握った人差し指と中指の間から親指を突き出している農夫の横には「ギョーッ！」っと擬音を書き足したくなる衝動。
ゴヤを石橋蓮司さんが吹き替え？てる館内の音声案内もお薦めです。耳の快楽。

舞台「おもいのまま」。それはファニーゲームのように始まり。

脚本／中島新
演出・美術・音楽デザイン／飴屋法水
出演／石田えり、佐野史郎、音尾琢真、山中崇

毎晩一人で映画もないだろうということで、今夜は趣向をかえて舞台鑑賞。一人で。
なによりレイトショーだと、終わった頃には食い物屋が閉まってる。
今夜は前から気になっていたイタリアンで魚と野菜をたんまり食べることが出来た。一人で。

さて、物語の舞台は陰鬱な港町を見下ろす崖に立つ一軒家。
暮らしているのは、どこにでもいるような裕福だが平凡な中年夫婦。
舞台の幕が開く前から劇場内には波の音、呪詛、死んだ子供の声が不快な音量で流れている。
メイクのせいか石田さんも佐野さんも目の間が大きく開いている。佐野さんは水掻きが邪魔なのか苦労してネクタイを解いている。その佐野さんのシットリと濡れた上着を受け取って壁にかける石田さんの首にはパクパクと開閉するエラのようなものが見えるが、あいかわらずの美しさは二階席の最後方からでも確認出来た。
この夜、夫婦は不意の来訪者たちによって、この地方で過去に起きた「ある事件」について厳しく詰問される。拷問をくわえられた佐野さんは実に合計六本の手足の骨を折られるという難役を演じている。
古き神々マニアで知られる佐野史郎さんの面目躍如と言った役どころ。
そしてついに金庫の扉が開く。
そこでなにか大変なものが出てくるのを見たような気がするのですが、それがなんだったのかどうしても思い出せません。うっかり寝ちゃってたのかも。
気がついたら、もうカーテンコールで、三人のキャストと手をつないで残った一本で客席に手を振る佐野さんに、客席は皆スタンディングオベーションで応えていました。
良いお芝居に当たりました。
満足です。
いあ。

創作掌篇「美しい神戸の夜に」

Aは兵庫県神戸市の「ある医師会」に勤める職業婦人である。
この晩は医師ばかりが集う宴席がありAも参加した。
散会ののち、Aは泥酔した医師の一人を介抱しながら駅へと向かっていたのだが、この酔っぱらいが50の坂をとうに越えたシルバーグレーだというのに、ホテルに行こう、ホテルで介抱してくれと、いやらしく口説いてきたというのだ！
「ぼくね
身体弱いの
特におちんちんが」
これが、神戸、異人館通り、百万ドルの夜景、美しい街の美しい夜を舞台に、いい大人の開業医が女性を口説くセリフだ！（笑）
Aは医師を道端に放置して最終電車で帰宅したという。
完。

翌日、血尿が出たAは病院で、それが過度のストレスによるものだと診断されたという。
完。

リンク先の主張を読んで合点がいったら署名してあげてください。このブログの文章は忘れて。

「メイちゃんの執事－私（わたくし）の命に代えてお守りします－」ヅカファンの世迷いごと。

年季の入ったヅカファンと鑑賞。
「気が狂いそうなお話しね！」
気が狂いそう、わははははは！
「常識的じゃないわ〜！」
常識的、わははははは！
笑いすぎておなかが痛い！
歌劇を見慣れた人間にこう言われるんだ。星組はなかなかたいした仕事をしたのだと思うよ。

リンク先の主張を読んで合点がいったら署名してあげてください。

ジェンヌなお姉さまに新しい名前をいただきました。

お腹がへって、ヘルシオでふかしたジャガイモを食べてたら、たまさかその場に居合わせたタカラジェンヌなお姉さまに、すかさずイモニイチャンと呼ばれました。
たいへんな名誉でございます。

あ…共食いってことか！
そう気づいたのはもう新幹線の旅も半ばを超えてのことでございました。
ナマの舞台で鍛えられた人の反射神経は素晴らしいですな。
というか、ボクがボンヤリしてんのか。

ミーアンドマイガール

ケーブルのチャンネルが今月から増えるとかで、今んとこ新チャンネルがただで見れてる。スカイステージにAT-Xにクラシカジャパンあたり。洋画の吹き替えオンリーのスタープラスとか見れたら嬉しいんだけどそれはなかった。で、自分はアニメに食いつくかと思ったら意外とそこはスルーで。なんとなくスカイステージを見てるのが多い。家のマニアを笑えず。
でまたタイトルのそれを見てしまう。悪い人間の出てこない気持ちのいい舞台。
劇場と違ってアップがあるのが良いすなぁ。
も少し元気になったらまた劇場に行きたし。

ミュージカルスターのブログに登場。

入院中のお話。
いや、登場したのはボクじゃなくて。
我が家のダ犬がッ！
どゆこと！
スターとツーショットで写ってやがんの！

そもそもロケーションがリビング…ボクの留守中に？
ご主人が人知れずピンチになってるその間隙を縫って、狙ったように、あんな素敵な来訪者が？
ふんがががッ！

…健康って…健康って、大事だわ〜ッ！！！

夏の夕暮れに日比谷公園で。

毎夏の恒例、SIONの野音。
今年は隣の男の子というか少年がとても良いヤツで「うるさいと思うかもしれませんけど、せっかくセンターに居るんだから立って聞きましょう！全然違いますよ！」とか言ってくれたのでスタンディングで（笑）
うるさくなんかないよ！　ありがとう！
スポンサーのビールがチケット代に入ってるもんだから何年かぶりで飲んだビールでゆーらゆーら揺れながら。
アンコール後に、良かったねーとか少し話して最後は握手。
100点のコンサートが彼のおかげで120点になったよ。


終わってからなんだけど、おもしろいから貼っておこう。

ワイヤーアクションは見逃したなぁ。

「エリザベート」二度目の観劇。

ボクのような素人ファンが…。
雪組さまに続いて月組さまを見せていただけまして。
それがもうホントに良いお席で。
役代わりのルドルフは遼河はるひさん。
先輩宝塚ファンのアドバイスというか事前の説明では、トートの感情表現を担当する黒天使の特に桐生園加さんを注目して見るようにとのこと。
練習でトップの代役を務めることが多いんだとか。なるほどなぁ。
で、前回はどうだったろうかと思い出せないんですけど、今回はトートやエリザベートは、まぁお好きに生きなさい死になさい…なんか遠いところの話のようで、フランツやルドルフの話の方がリアルにつらかったなぁ。

…って…歌われてもママもな

こっちの状況で感情移入の対象は変わりますねぇ。
いやもう贅沢な時間を過ごさせていただきました。

で、素人のボクがつたない感想を書くよりですね、ボクを誘ってくださった方が後日「別の方ともう一回見に行ったときの話」を…（どれだけ見るんだよッ！…しかもさらに良いお席で…SSって…1Fですか！…そして前から何列目ですか！…いや、いいんですけどね…）…なんかねぇ、途中でルキーニがカメラ担いでお客いじりをするとこがあるんですよ。ボクが行った日にもありましたけど。エリザベートが世界中の美女の写真を集めてて…客席にいる美女を探して写真を撮る、みたいな？
で、この日はそれが観劇に来ていた真矢みきさんだったんですって。ホンモノの美女じゃないですかッ。
すごいサプライズです。ファンの皆さんには嬉しかろうなぁ。ボクもギラギラとか好きですけど。
マヤ文明の番組のナレーションしてるときはツッコミたくなりましたけど。

で、今日はこんなものが。

でも見るのは明日以降にして、今夜はもうミルク風呂に入って蜂蜜パックして寝ます。

快楽亭ブラック師匠。

好きだぁ。
両国で用事をすませてから浅草に落語を見に行く（聞きに行く？）
夕涼みとしゃれたわけです。
粋だなぁ。

この後、道に迷うんですけどね。
座布団ひっくりかえしたり用事をしてるのが、ブラ淋さんかなぁ。落語検定に落ちたらクビらしいからよく見とこう。
あぁ、皆さん、ちゃんと古典も出来るんでしょうけど、どの人もネタが生々しくて良いわぁ。
今の芸って感じで。
それに加えて選挙前だから燃料もたっぷりでまぁ良く走ること。
あぁ、笑った笑った。
気持ちよい。
今、気がついたけど、ブラック師匠はハリポタでロンのペットになってるネズミが人間に戻る途中にちょっと似てらっしゃるぞ。

エリザベートが見れるんだそうで。

２回目の鑑賞があるとはなぁ。
こないだ（自分用じゃない）当日券買いに劇場に開演6時間前に着いたら40席しかチケットのないとこに、すでに100人から並んでて「残りは３時間立って見る覚悟か。ボクは如何にも甘かった」とゴジラの銅像を見て帰ってきたのですけども、今日、ひょんなご縁でチケットあるよと誘っていただけて。
いや、正確に言うなら誘っていただけた方がさらに誘った方が夏のリゾート中でたいそう悔しがりながらも一枚余って…その後も何人か都合が合わないヅカファンが身悶えて泣き崩れたあとに…とうとう万策尽きて誘っていただけた、という。
ありがたいありがたい。
ボクみたいな素人がそんな…って誰かに譲るというオプションもあるわけですが、ボクが知ってるヅカファンにはちょっと遠距離だから無理かしらと気を使ってみたりして。
しょうがないなぁ、じゃボクが見ますか！（でーへーへー）

瀬奈じゅんさま。

スカイステージの録画とダビングをやっていて。
よし、瀬奈じゅんさまを好きになろう！（好きだったけど、もっと）
と、imsで何曲か買ってCDに焼いてたら翌日新聞に退団のニュース。
ボクが好きになったばっかりに！
ううう。

その日にはもうお知らせが郵便で届く。
忙しいことだな。
　
我が家のヅカファンに言わせると、ファンは随分前から知ってたらしいけど。
どうやらボクのせいじゃないらしいけど、タイミングがな。

ヅカチョコ。

箱が二つあるのを見てどっちか宝塚ファンの子にでもあげるの？と聞かれたんですが、どっちもボクが食べるんです。
意外なこと聞かれてビックリした！

突撃となりの落語会。

高齢者の客を相手に新作ってのは勇気だな。
でも船がダメってネタはあったか。
ヨネスケさんは野球ファンとしちゃなかなかだけど、ひどいな、どうなんだ、ダルビッシュの混血ネタとか…それを誰が笑うんだ。
WBCの応援でテレビに出てた余勢でふわーっと作ったんだろか。
なんだか全体ビックリだ。

わからなかった落語。

おもしろみがわかんないほど悔しいことは無い。
しば〜らく考えて、あぁ「おかぁ、おかぁ」と鴉の鳴き声にかけて飛んでくんだとわかったが、そうならそうで、もっと羽織をうまく使えば良いじゃないか。きっと台本で読んだら泣ける良い噺だよ。
ボクじゃない。
円窓さんが悪い。

ローザンヌ

NHK教育。
解説が日本オリジナルになってて、やさしくて、まぁいいんだけど。
フランスのおばさんは鬼だったものな。

ベジャールさんの、

残業から帰ったらレコーダーの留守録が動いてねぇ！
NHK教育のベジャールさんのバレェが！
でも、ボレロは頭から見れた。ラッキー。
興奮して涙が出そうになる。
今回は群舞のあばらの浮き出た肉体が醜くて、それが動くと美しくてたいへんよろしい。
素人だ、ほめ方が間違ってても勘弁しておくれ。

文化的でよろしいことだな。

家のお芝居好きが野沢聡さんの出るお芝居にここんとこ続けて行っているという話を聞かされる。お気に入りらしい。
前回行った公演では、お父さんもいらっしゃってたとか。
なんだと！
那智さまがか。
聡さんの公式HP行ったらBWHのスリーサイズが書いてあって吹いた。やるなぁ！