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「ファイナルカット」(2004) [映画・テレビ]

昨夜、一族最年長の叔父が亡くなった。
90を越えて大病も無くということだったので、大往生なのだろうが、子供の頃、学校に行けなくなってしまったぼくを牧場に呼んでくれたヒトの死に平気ではいられなかった。
あんな気色の悪い子供を家においてくれ、陽にあててくれ、牛や自然に触れさせてくれたのだ。
ぐったりと弔電を打ち、葬儀の始まる時間に般若心経を唱え、ぐったりと眠った。
ぐったりと目が覚めて陰鬱で湿っぽい映画が見たくなった。


ヒトの一生の記憶を再編集して葬儀で上映するテクノロジーが開発されている世界のお話。インプラントされた有機チップには、故人の視点で「全て」が記憶されている。死ねば仏の理屈ではないが、故人を貶める部分は当然カットされる。
通夜の席で故人を悪く言うニンゲンがいないように。
放浪記のヒトは言われたか(笑)
これは、無味乾燥な孤独を生きながら他人の人生の編集者として生きるオトコの物語。
ロビン・ウィリアムズがコメディ以外の映画で殺人犯やストーカーをやってた気持ち悪い時期の作品(そういえばストーカーは途中で見ていられなくなってそのままだ)
その憂鬱さに今のぼくはとても癒されてる。
チープなSFとして見るとスカスカでやってらんないけど、自分の人生をもたない哀れな傍観者役として生きるヒトの映画としてみれば見れる…って、ストーカーと同じ設定じゃん、今、気づいたよ!



それにしてもなんなんだろうね、この前後数年のロビン・ウィリアムズの、わざわざストレスを求めるかのような作品選び。
彼の死までに世界がこうなれば、ロビン・ウィリアムズのフィルモグラフィーから、この時期の作品群と依存症のくだりはカットされるのだろうなぁ。




今、机の上には、こんなことになるとは思わずにレンタルしたホラーが二枚、届いている。どうしたものか。まぁ見る他無いんだけど。





ここに事実を書くべきじゃないのかもしれないし、叔父の死を映画のまくらにしたように見えるのもどうかと思ってますよ。


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