JRにて。

雨の中、JR駅に着くと常ならぬ人だかりの向こう、全ての電光掲示板に「調整中」の表示。なにかあったようで上下線とも不通になっている。
窓口では正気を失った御婦人が、JRの体質の根本からを声高に責め立て、捕まった駅員は事態のアナウンスも出来ないでいる。あの御婦人が黙れば、説明が聞けそうなのだが、ヒステリックな声を聞きながら立って待っているのは1秒もいやだ（あぁ、醜いモノに対して僕は本当に辛抱が無い。優しさが足りない）
もう少し、10分少々、豪雨の中を濡れて歩けば私鉄駅がある。そっちを選んだ。仮新居に帰ってネットで調べると、どうやら人身事故だった。ひとくくりに事故と呼んでいるけど。
JRの運行は僕が雨の中を歩いている頃には再開されたようで、やれやれである。
しかし、今こうして落ち着いて思い返すと、あの駅はただの駅ではなかった。先にたくさんの人が亡くなる事故のあった駅であり路線であった。であれば、あの御婦人の怒りはまったく正当なものだったのかもしれない。一見、常軌を逸した表現方法も含めて。
広告の無い穴埋めに、安全だ信頼だってポスター貼る以外、何も改めてないんだからJRは何を言われてもしょうがないね。あの若い駅員がJR社長の代わりに怒鳴られてる理由は間が悪いほかに思いつかないけど。