「Colorful カラフル」(2010)

レイトショー。ツレチョイス。
自分だったら後回しにする映画だったかもなので他人が居るのはいいね。主人公の男の子も言ってたけど。
ありがたいことです。


劇中、某所で涙が出て止まらなくなる。
安易に感情移入させるデザインにする方がよほど簡単なのに、そうせずに目からの援護射撃なしで観客を掴まえるってのはたいへんな技術だと思います。
カッパも微妙に可愛くない優れたデザインでしたが、これも素晴らしい。
横移動だけじゃなく画面奥から手前、手前から奥、歩幅の違うキャラ、と、とにかく歩いたり走ったりが多くて、自然に見流せて当たり前でやっぱり難しい仕事の積み重ねも立派だなぁと。
そんな地味で上等な仕事のおかげで目の周りが乾いた涙でパリパリです。








追記
…主人公のこばやしまことくんって名前が簡単には死なない屈強なイメージがありまして…なんでかなぁと思ってたんですが判明しました。この方です。

コメント 6

なるほど。
けど これ テレビ放映には向かないかな…
誰かがいるって いいですよね
by cancan (2010-08-29 23:57) 

どうしてもデザインの方に目が行ってしまいますが、その奥には難しい仕事が隠されていたのですね。それを気づかせないのがプロで、気づかないのが素人なのだと思いました。
by テンプラ・ソバ・ニーロ (2010-09-08 03:17) 

この映画は見に行くか、迷っている途中でした。
アリエッティで、ちょっと気分がこけちゃってたので、いいかもしれませんね。
by ふぢた (2010-09-13 14:27) 

こんばんはぁ(^^)/
感情移入しずらい絵のはずなのに
しっかり観ている者の心を、捉えてしまう
演出は素晴らしいですね。
by よーじっく (2010-09-15 22:07) 

原作は読みましたよ。兄のある言葉に泣いた。
ビデオがそろそろ借り時かなと思うので、楽しみにしています。河童の話もよかったですね。この監督さんの作品は、なめちゃいかんです。
by noro (2011-09-11 14:28) 

次はなんだろうと思わせといて、意表をついてまたしんちゃんというのもアリな気がします。アレを超えるのはなまなかではないでしょうが。
ホントに贅沢な作品なんですよね。安易でキャッチーなフックを全部外して、記号的に可愛くしない、エロくしない、サービスしない、でも好きにさせてみせるというむずいことをあえてやってるという。
その結果については、存分にお楽しみくださいませ。
by inuneko (2011-09-12 00:09)