「ブラックスワン」(2010)
振り付け師のオバサマの背中の薄くて強い筋肉の動きとか、ゴツゴツにイジメられるダンサーの足指とかとても良かった。ロッドバルトの衣装がごつくてナルホド(マンガでしか見たことが無かったので)。
先にコレを見た女性がヒドく落ち込まれてパーフェクトブルーな気分を変えたいと呼び出され700円のコーヒーを奢らされたのですが、どこが?作中のセリフにあったように完璧な、完全な、モノ凄いハッピーエンドだったじゃないですか。痛快でしたよ。いっそ爽快な気分で足取りも軽やかに帰ってきましたよ。夢のような芸術と人生の昇華。
「パーフェクトブルー」ぶっちゃけ原作?それでかな、安心して見れたのも。なんだか答え合わせのようで(笑)
「ローマへの道」萩尾望都先生の短篇「ロッドバルト」も白鳥の湖を新進気鋭の演出家が新解釈で、ヒロインが抜擢されてという導入部が類似で面白い。こちらも舞台の進行中に殺人が起きる(おっと、ネタばれ)。映画より多くのキャストが死んでいく。面白いのはそれでも幕は下ろさないというところ。群舞のヒロインが白鳥に、道化がロッドバルトに、ロッドバルトが王子に、と役替わりを繰り返しながら舞台が続く。しかも殺人事件は現在進行形、舞台に関わる全てのダンサーが容疑者という疑心暗鬼の中で踊らなければならない、みたいな話。おもしろいよ。
ウィノナ・ライダー、どこにでてるのと思ったらありゃないだろう。そんなにも彼女はキャリアをしくじったの?泣けてきちゃう。
こんちは。
明るくてルンルンな映画じゃないじゃないですか。やるなら、ポッカリ空いたナタポの腹の穴が地獄へと通じ、そこからありとあらゆる異形が沸いてきて、ナタポのいづらかった世界は変わっていく、ぐらいまでやってほしかったです。
何の映画だかわかんなくなっちゃうけど。
by ふじき78 (2011-05-20 23:49)
こんにちは!ご訪問ありがとうございます。
確かにハッピーエンドかも?
中々心臓に悪い映画では有りましたね。
「パーフェクトブルー」ずっと前にアニメで観た事有るんですが、
もう一回観たくなりました!
(詳細忘れてしまってるので・・)
by TAMA (2011-05-21 00:09)
わたしも彼女は十全の満足の中で終幕したと思います
でもとても未成熟でアンバランスな成就で、途中は周りを巻き込まないのに(深くかかわらないのに)最後に思いっきり周りに遺していきましたねー
残された側に立っていると重く感じるのかもですね
by おくやぷ (2011-05-21 00:48)
ふじき78さま、
そうなればブロードウェイのスパイダーマンミュージカルどころではない見世物なので、冒頭、ダンサーたちが心配してたニューヨークシティバレエ団の経済的な問題は解決すね。
TAMAさま、
パーフェクトブルーはだいたいブラックスワンみたいな話です。
おくやぷさま、
アレで死んでもリリィが代役を恙無くこなすでしょうし、そもそも死ぬほどのケガでなくってシーズン後半にはシレッと復帰してるかもですよ。
by inuneko (2011-05-21 01:02)
はじめまして。ご訪問ありがとうございます。
完全にパーフェクト。1回きりの伝説の舞台になったんでしょうか???
パーフェクトブルーて、アイドルとまるっとしたマネジャーのアニメでしようか。
また、よろしくお願いします。
by ペタッキ (2011-05-21 06:02)
ご訪問ありがとうございました。ウィノナ・ライダーの変貌ぶりにはびっくりですね。どっちかと言えば、主役のナタリー・ポートマンに近い雰囲気があったのに、どうしてあんなにやさぐれてしまったのか。
by みちる (2011-05-21 20:21)
こんばんは。
私のブログにご訪問ありがとうございました。
怖くて面白い映画でした。ナタリーががんばっていたので、
とてもよかったと思います。
ウィノナは昔の素敵な彼女からは想像できない変りようで、
ショックですね。万引き事件以来、パッとしませんね。かわいそうな気がします。
by coco030705 (2011-05-21 21:45)
niceありがとうございました。
inunekoさんの「物凄いハッピーエンド」という表現。とても印象に残りました。
身も心もすべてを捧げることができるものがあること自体、とても幸せなことなのかもしれません。
映画を作った人自身も、実はこの主人公(たち)をうらやましいと思いながら作ったのではないでしょうか。
うまく表現できないのですが、私にとっては、とても心に残る映画になりました。
by m (2011-05-22 01:35)