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「はいつくばって慈悲を乞え」読了。

レンタカーのヒュンダイに乗る主人公、傭兵ビリー・アフリカが作中人物に評されるように「弱い」。あてにされていない。いて欲しいときにいない。
結果オーライではあるんだけど。

学ぶべきは女か。
富豪の未亡人ロクシーは主人公の地位にあるべき人物だし。
そして、愚かではあるが作品冒頭に登場し、それきり消える書き割りでは無かったウクライナ人の売春婦タチアナ…彼女はチェルノブイリ原発事故の後、文通による結婚斡旋所によって南アで結婚したが一ヶ月で捨てられ、言葉がわからず手に職が無かったので売春を始めたという救われないスタート地点に立たされたキャラだ。南アの悲惨を紹介するだけのエキストラかと思ったらとんでもなかった。
「タチアナはたくましかった。彼女は放射能探知機を狂ったガラガラヘビのようにカタカタいわせるぐらいチェルノブイリの放射能をたっぷり浴びた。それでもまだ相変わらず生きている」
見習おうと思うのは、このへん。

なんでSFでもない犯罪小説読んだんだろな?
そそる邦題かなぁ。
そんな場面はないんだけどね。でもこれしかないかもって邦題。
はいつくばって慈悲を乞え (ハヤカワ・ミステリ文庫)
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