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「デンジャラスラン」(2012) [映画・テレビ]

シネコンのロビーに設置されたスピーカー付きのアドボード。ベンチの近くにあるのですが、こいつがずっと「踊る」の音楽を流し続けていて拷問。屋外の喫煙所の近くへ逃げる。


トニー・スコットが監督してそうな企画。
ガンアクションの音もリアクションも痛そうで良いです。
CIAの隠れ家の管理人役をするペーペーエージェントが主人公。
隙あらば自分を殺そうと襲いかかってくる謎の男を、謎の追っ手から命がけで守らなければならないという主人公のスタート地点は好ましい。
謎の男、デンゼル・ワシントンの底の知れない佇まいも。




さて、以下の感想は読み返してどうも悪口になっているようですので読みたくない人は読まれないことをおススメします。
これがフェアな感想なのか、文句と膏薬はどこにでも付く的な言いがかりなのか、ボクにはわかんないし…。

あの状況で、Do you love me?と問われて、間髪入れずにVery much.と答える男は人としてエージェントしてどうなんだろう?(これはボクの耳があてになる前提での文句です。そう言ってない可能性は大いにあります)その前の新旧エージェントの交わす仕事柄真実を見失いがちでウソに慣れていくという会話はこの場面で涙腺を絞るための伏線ではなかったの?それとも、あのライアン・レイノルズが女を誠実に愛している男の役って!(笑)みたいなハリウッドジョークなの?

現場経験の無い新米とはいえ、逃走中の潜伏場所から彼女にうかうか私用電話をかけるのも愚かで信じがたい。

エージェントが他所の国で非合法活動中、現地の警察官を射殺する、しかも特定されテレビで放送され指名手配も受けるというドジふんで、保護対象にも逃げられて外国の砂浜で一粒の砂を探すような状況から、10年間各国の諜報機関に指名手配されていたのに見つからずにいた凄腕をペーペーのエージェントがネット喫茶で一秒で再発見するのも腹立たしい。

今、気づいたが上司への報告で彼は映像が放送されていることを指摘されるまで民間人を殺したのは自分ではないと言ってなかったか?見つかった後は正当防衛だと言い直してなかったか?これだと、はなっから青臭い正義感の持ち主設定と矛盾するし、倫理観において彼と本作の悪役はまったく同レベルのクソで、おかしなことだ。

デンゼルは尋問と拷問に一家言持っている設定だが、黒幕の正体を聞き出したのは新米だ。殺すぞと殴って脅して。

それにもまして一番ひどいのは終盤にじみ出た鼻につく偽善と、だらしないオチ。
デンゼル退場後は安い映画をつぎ足したかのようだ。
アレは本当に脚本家が描いたものなのか。

そして美しいヴェラ・ファーミガが今回もミッション8ミニッツ同様、特になんということも無い仕事をしていた…。この美しいアカデミーノミネート女優は拘束時間の短さで仕事を選んでる可能性がある。

この手の映画がボーンシリーズとの差異を明確にしながらソレを越えて成立するのはとにかく難しいよう。
本作など立ち位置マルかぶりではないのに、それなのにボーンがあるからネタばれしてしまう。
なぜ、ジョーン・アレンとブライアン・コックスを連想させてしまうキャスティングをしたのだろう。

言いたいことは尽きない。
が、それ全部を書くべきではないのだろうな、とは思う。
腹を立てたまま寝る。



あぁ、コレを書かなければ。
主人公の管理するセーフハウス。冷蔵庫を開けると食料品に混じって血液のパックと思われるものが複数冷やされている。これにはキュンとなった。
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aneurysm

アクションの場面を作りたいがため、
オバカな展開で話進めちゃったんでしょうね。

潔く、デンゼルさんとライアンさんの
2人で心理戦の方が、話としては、
面白かったかもしれませんね。
by aneurysm (2012-09-29 20:02) 

inuneko

ブラックリストの五指にあげられた脚本が完成した映画のママだったとはどうしても思いにくいです。心理戦を見たかったですね。デンゼル・ワシントンに操られたかったですよ。
by inuneko (2012-09-29 21:14) 

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