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誰が亡くなっても。 [心と体]

昨日のことだ。
伯母が亡くなった。
はっきり言えば好かん人だった。
子供の頃、彼女には随分な扱いを受けた記憶がある。
後年、人づてにお詫びもあったが、知ったことかと放っておいた。
いつだったかどこかの親戚の家で、梨を切ってくれたことがあったが、それをネギを刻んでいた包丁でやって、その結果に気づかないような人だった。
ボクがチビッコに対して入れ込み過ぎの考え過ぎの愛し過ぎっていうのは、ただ好きという他に後年この伯母のように思われたくないという理由も大きいはずだ。
子供がどれほど幼い頃から正確な記憶を持っているか。それを長い時間覚え続けているかを身を以て知っているのだから。愛しいけれども、どこかで戦々恐々だ。



(ところで、これはもう去年のことだけど。誰よりもかわいがってくれた大伯母が亡くなったその日。ボクは友人のお祝い事で、万歳三唱している落描きをしなきゃならないことになっていて、気持ちを奮い立たせて描いたものの「なんかひっかかるな」と言われた。なにかにじみ出ていたのかもしれない。)



伯母には、良いことを書いてあげられないことが、本当に申し訳ないけど、それでも今、ボクはあなたに感謝の念も持っていますよ。
ありがとうございました。
合掌。


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