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「ラストターゲット」(2010) [映画・テレビ]

ジョージ・クルーニーは、なんだか少し懐かしいような古き良き時代を思わせる映画を作りたいのだろうなぁ。
彼が演じるベテランの殺し屋は年をとり、隠遁中も現れる暗殺者から身を守ることにくたびれ疲れている。暗殺者を撃ち、車で待機していたその仲間を撃ち、一緒に襲われた女に警察を呼ぶように言いながらそれも背中から撃って、そのまま出国し、また別の、今度はイタリアの山奥の街に隠れ住む。
組織の連絡係りの斡旋した街を一瞥して、違う街に潜むところも命を狙い狙われるものの習いとも組織との信頼関係のなさともとれて良い。
組織が彼を狙う者の身元を調べる間、ここで彼は潜伏中に出来る仕事として他の殺し屋用の銃の改造を引き受ける。
命を狙われているのは嫌だけど、この街での彼の暮らしは素敵だ。組織の連絡係には友人を作るなと言われているが、街には珍しいアメリカ人に神父が話しかけてくる。夕食に招待される。神の話をする。
銃の注文を受ける。材料が偽装された郵便で届く。教会の鐘の音が鳴るタイミングだけ金槌を使う。娼館に行って娼婦を抱く。殺し屋と待ち合わせ銃の試し打ちをする。家に帰ってさらに銃の調整をする。娼館に行って同じ娼婦を抱く。どこからか情報が漏れたのか現れた暗殺者を返り討ちにする。銃のカスタムは完成する。組織の連絡係に引退を告げて了解される。娼婦とレストランに食事に行く。
殺し屋に銃を渡しギャラを受け取る。
命のやりとりがなければ理想の隠遁生活だ。
この映画が見たかったのは、先週あたりホームレスの人から買ったビッグイシューhttp://www.bigissue.jp/にインタビューが載っていたからだ。彼の言ってたことが少し確認出来た。
説明してしまえば簡単な筋立てでオチも容易に想像がついてしまうが、それを陳腐と感じさせないところが良しだ。
待ちぼうけやすれ違いにならず辿りつけただけでも嬉しかったが、ひょっとしたら、あの後、もっとハッピーエンドなのかもしれないもんね。
110722_030025_ed.jpg

神父は親切な人だが神とつながれているのだろうか。自分でいうほど幸せなのだろうか。
クルーニーの眉毛と下睫毛がスゴイ。セクスィーな天然ウルヴァリンだね。

パンフが300円と安かったので(値段相応の作りでしたが)ついでに「デビル」のも買ってきました。こっちは500円。
【署名のお願い】自然エネルギー100%と原発の段階的廃止を実現するため「エネルギー基本計画」を変えよう!
リンク先の主張を読んで合点がいったら署名してあげてください。このブログの文章は忘れて。
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コメント 2

hash

>古き良き時代を思わせる映画
こだわりを感じますね。
by hash (2011-07-26 00:15) 

inuneko

もうお金はいらなくて、白黒のノアール風をやりたいだけらしいですよ。そういう才能も一人くらいいて良い気はしますが。
金はもういらないし、イタリアに家はあるし、モデルと付き合ってるし(インタビュー後破局)、なんてインタビューをホームレスの売る雑誌に〜とは思いましたが(笑)
by inuneko (2011-07-26 09:34) 

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